現在位置 : 天健ネット > 日本語版トップ > 特集 → インタビュー → 
06.29 09:42

人工肉、未来の食卓の主役になるか

テキストサイズ

2017年夏季ダボス会議の会場で27日、「あなたは人工肉(Clean Meat)を食べるか」そして「人工肉は今後、大々的に市場に進出するか」といった記者からのインタービューに米国企業のCEOは、「近い将来、人工肉が市場に大々的に進出し、未来の食卓の主役になるだろう」と述べた。中国新聞網が伝えた。

◆なぜ人工肉?

米国際調査局は、2050年に世界の人口が99億人に達すると予想した。限りある資源でいかに人々が肉類を食べるニーズに満たすのかは、確かに考慮すべき問題といえる。

中国を例とすると、人口増加、都市化の発展、国民の生活水準の向上により、肉類の消費は今後10年間でさらに増加する。中国農業部(省)の予測によると、中国国内の肉類商品の消費量は2020年に1億トンに達するが、現在の国内生産能力に基づくと、2020年の国内全体の生産量は9000万トンのみで、1000万トンの不足が生じる。

同CEOは「合成肉と比べ、本物の肉類の方が多くの自然・社会資源を費やし、投入産出比率で割に合わない。植物性タンパクで合成肉を作れば、環境汚染と資源の消耗を減らすことが可能だ」と指摘した。

◆その味は?

「ベジタリアン」ミートのハンバーガーが昨年9月、韓国系アメリカ人の有名コック、デービッド・チャン氏のレストランに登場した。このスタンフォード大学が開発を担当した「ベジタリアンハンバーガー」の「ハンバーグ」は、じゃがいも、小麦、大豆などの材料を使い、ハイテクにより本物の肉に似せている。本物ではないが、伝統的な牛肉ハンバーガーの風味と食感を留め、さらにコレステロール、ホルモン、抗生物質などの化学物質を取り除いている。

チャン氏によると、現在の人工肉は主に大豆タンパクからできている。植物をベースに作るタンパク質製品で、普通の肉の代替品となる。「現在も人々が肉を食べるのは単に栄養のためではなく、お腹を満たしたいという個人的な欲望であることが多い。風味の問題を解消できれば、植物性タンパク質が、未来の食物発展の主流になる可能性が高い」としている。

◆売れるのか

人工肉は科学者のほか、資本者たちからも注目されている。ブルームバーグの報告書によると、世界の肉類代替品の売上は、2010年より年平均で8%増加している。大富豪の李嘉誠氏、ビル・ゲイツ氏も2014年より、投資会社を通じ米国の人工肉ベンチャー企業2社に出資し、人工肉の研究開発と生産を促している。

米国科学アカデミー(NAS)も最新の報告書で人工肉に期待感を示し、今後10年内にバイオ技術により大量生産される可能性が高く、極めて高い潜在力を秘めていると判断した。

しかし人工肉の生産には、一連の課題が存在する。研究開発コストが高すぎるため値が張り、今のところは受け入れられそうにない。価格の他に、人工肉の風味と見栄えも重要だ。これは多くの人工肉企業が取り組んでいる課題でもある。

 

 

 

 
 

 

    関連情報