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05.16 07:51

国際ルールとのリンク、市場参入規制の緩和、中国はビジネス環境の整備を加速

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浙江省嘉善経済技術開発区では、フォーチュン・グローバル500にランクインするハイネケンの生産基地建設二期工事が勢いよく進んでいるほか、洋漢機械設備、慧士通医療機械など、工業イノベーション分野を主力とする外資系プロジェクトも順調に設計・建設中だ。昨年の同開発区での契約外国投資と実質外国投資の伸び率はいずれも40%を上回った。



現地がここまで活気づいているのは、優れたビジネス環境が整っているためだ。嘉善経済技術開発区は外商投資の「手続ワンストップサービス」改革試行を強力に推進しており、ビジネス環境は常に改善している。ハイネケン・プロジェクトは契約から営業許可証取得までわずか15営業日で完結したうえ、契約からプロジェクトを着工までわずか3カ月かかり、同プロジェクト責任者は「予想以上に順調」だと語った。



良好な投資環境は新鮮な空気のようで、外資系企業にとっては大きな魅力がある。中国は外資に対して誠意をもってより親しみやすくクリーンな雰囲気の投資環境を提供し、外資の金看板を誘致できるようなビジネス環境を整備しようとしている。各地方の外資誘致も、従来のような優遇政策依存型から、現在は環境のソフトパワー重視型に変わってきている。



■国際ルールとのリンクで高い透明性を確保



2018年に特殊車両・新エネ自動車企業の外資持株比率規制を撤廃、2020年に商用車企業の外資持株比率規制を撤廃、2022年に乗用車企業の外資持株比率規制を撤廃――、現在策定中の新版外商投資ネガティブリストは、中国製造業の開放の透明性を再び向上させる見通しだ。



「新たなネガティブリストでは、2018年発表の開放措置のほかにも、向こう数年で実施される開放の動きが明らかになり、開放への期待度が大きく高まる見通しだ」。国家発展改革委員会(発改委)の関係者によると、中国政府は製造業の全面開放を通じて、中国と外国企業の公平な競争環境の下での共同的発展実現を支持し、中・外企業が幅広く多元的な資本・技術・管理・人材交流で協力することを奨励しようとしている。


■市場参入規制の緩和でチャンスが増加



中国銀行保険監督管理委員会は5月2日、工銀安盛人寿保険が申請した工銀安盛資産管理有限公司の設立を正式に承認した。これは近年中国が保険業の開放加速を提起して以来、初めて承認された合資保険資産管理会社となる。中国人民銀行(中央銀行)は同日、海外決済サービスの英WORLD FIRSTから第三者決済(Third-Party Payment)市場への参入申請を受け取ったが、これは中国が第三者決済の分野を外資に開放することを意味する。



新たに高度な対外開放が進むなか、現代サービス業の開放が重要課題となっている。北京市はこのほど、「対外開放拡大による外資利用水準向上に関する意見」を発表し、外国企業が航空運輸販売代理業に投資することを認めた。また、投資会社や人材仲介機関の外資参入基準を引き下げるほか、外資が特定地域で音響・映像製品の制作事業に投資することを認めるなど、市場参入規制の開放が加速したことで、外資系企業に広く門戸が開かれ、新たな商機がもたらされた。



商務部の関係者によると、商務部は関連部門と共同でビジネス環境改善に向けた一連の政策措置を検討している。中国は世界各国と共に協力し、より高度で開放的な国際経済体系を構築、更なるウィンウインと共同的発展の実現を目指す考えだ。




(チャイナネット)


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