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新元号「令和」、日本の平和促進に期待
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日本政府は1日午前、新元号「令和」を正式に発表した。新元号は最古の和歌集『万葉集』の「梅花の歌三十二首」の「初春の令月にして、気淑く風和ぎ」を典拠とする。日本は西暦645年に初めて「大化」という元号を使用したが、今回はその後1374年で初めて漢籍を典拠としなかった。今回の改元は日本の憲政にとって史上初となる、天皇の「生前退位」を背景としている。この新元号にどのような深い意味が込められているのか、日本政府のどのような考えを反映しているのか、日本社会のどのような思想の変化をにじませているのか、日本はどのような時代を切り開くのだろうかといった問題は、日本国内と周辺諸国から注目されている。(筆者・笪志剛 黒竜江省社会科学院北東アジア研究所長)
安倍晋三首相は、すべての日本人が四季を乗り越え見事に咲き誇る梅の花のように、明日への希望とともにそれぞれの花を咲かせることができるような日本でありたいとの願いを込めたと説明した。日本の政府と民間は、新元号が平成の「失われた20年」を払拭し、安倍氏が提唱する戦後外交の総決算を開始し、正常な国に向かう新たな雰囲気を作ることを願っている。戦争のない平和な国としての新たなイメージを作ることで、日本は独自の伝統と文化を継承する自信をつけ、民族の誇りと国の自立心を強める機会を手にすることができる。万葉集を典拠としたことも、独自の文化と文明を持つという国全体の意識を強調している。万葉集の歌には社会のさまざまな階層のものが含まれるが、これにより上下が心を一つにし官民が平等であるという意味を込め、日本の「一億総活躍社会」を作り、国民が進退を共にする雰囲気を醸成できる。新元号は島国の伝統文化の力を示しており、かつ日本が直面している現実的な課題を反映している。国の団結心を強化し、日本の独自色を形成し、国際舞台でのリーダーシップを再構築し、影響力を強めるといった為政者のさまざまな考えを集めている。
新元号の発表後、中国のネット上では複雑なコメントが投稿された。また日本が中国文化を「断捨離」するのではという憶測もあった。筆者は、新元号に「脱中国」の意図がまったくなかったとは言えないが、改元は他国の内政であり、どのような選択をしようと批判できないと考えている。日本は中国の前漢で始まった元号という伝統を引き継いでおり、「令和」の典拠も優美であり、新元号に漢字を使用した。これは中国文化の日本に対する深い歴史的な影響だ。そのため文明は交流によって多彩になり、文明は相互参考により豊富になるという見識を持たなければならない。
平成の日本はバブル崩壊、震災、原発事故、水害などの不幸に見舞われた。日本人は元号に再び「和」が使用されたことに親しみを感じている。これには暮らしの安定、世界平和への願いが込められている。私たちは日本が改元により革故鼎新し、再生という新たは発展を実現することを祈る。また「令和」が日本と周辺諸国の和熟を開始し、地域安定と交流の「和」を促進し、通商メカニズムと協力モデルの「和」の新時代を築き、世界平和を守り地域の発展を促進する積極的な力になることを願う。これこそが日本の新時代をけん引する「令和」が持つべき意義だ。
(チャイナネット)