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06.21 14:50

中国、外資導入を通じて青蔵高原の生物多様性の保護を強化

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中国は近年、外資導入などの措置を通じて青蔵高原(青海・チベット高原)の生物多様性保護プロジェクトを推進、世界第三の極地と言われるヒマラヤ山脈の生態学的に脆弱なエリアで生物の多様性を保護するために経験を蓄積している。


国連開発計画(UNDP)-地球環境ファシリティ(GEF)「青海湖-祁連山景観保護強化地区体系建設プロジェクト」のキックオフミーティングが先般、青海省で開かれた。専門家はこれにより、三江源・祁連山・青海湖などの地区で生物多様性を保護する能力が持続的に向上するとの見方を示した。


国連開発計画(UNDP)駐中国代表処でプロジェクトの主任を務める馬超徳氏はミーティングで、「中国は世界で最も生物の多様性が保護されている地区の1つで、世界で記録されている植物の種の11%が生息している。数十年に渡り、各方面が共に生物の多様性保護に注力してきたが、依然として生息地の変化や生態系の劣化、気候変動などの脅威に晒されている」と指摘。

馬超徳氏によると、三つの大河の源流にある青海省は青蔵高原に位置し、中国で生物の多様性が最も豊かで、標高が高く、重要な種を保護するジーンバンクとされており、青海独自の生態系は30億人以上に影響を与えるアジアモンスーン生態系の主な調整区域となっている。


同プロジェクトの目的は、法整備を通じて、現地のコミュニティの天然資源管理への参画を強化し、自然保護地域と社会経済の発展の相互利益を実現することだという。


中国財政部やUNDPの支援を受け、青海省の地球環境ファシリティ(GEF)第6増資期青海湖-祁連山景観保護強化地区体系建設プロジェクトの申請が受理された。プロジェクトの総投資は2100万米ドルで、うちGEFからの助成金が300万米ドル、中国国内から1800万米ドルの支援金が拠出される。プロジェクトの実施期間は5年間(2019-2023年)となっている。








(チャイナネット)


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