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世界が変動する中、多国間協力関係の再構築が必要
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2019年夏季ダボスフォーラムとして「世界経済フォーラム第13回ニューチャンピオン年次総会」が大連国際会議センターで開催された。今回のフォーラムでは、「リーダーシップ4.0:グローバル化新時代の成功の道」をテーマに議論が繰り広げられた。
地域格差と競争に関する議論では、多くの来賓が中米貿易摩擦に注目し、双方が衝突の激化を避け、平等な条件のもと協議を再開するべきで、これが中国と米国のみの課題ではなく、世界の互恵・ウインウイン、共生にとって重要な基盤になるとの見方を示した。貿易摩擦は短期的に、中米の製品市場と金融市場に影響を及ぼし、商品価格の変動と為替の非正常な変動をもたらす可能性がある。中長期的には中米の産業構造に影響を及ぼし、グローバル貿易ルールを破壊し、グローバル貿易構造と産業チェーンを損なう。
グローバル貿易と産業の協同を実現することは、多くの国・地域の利益に合致し、多国間の互恵・ウインウインは、世界の最終的な行き先となるはずだ。フォーラム創設者兼会長のクラウス・シュワブ氏は、世界の地政学が目まぐるしく変化するなか、メカニズムの問題が続出する一方、技術成果も持続的に上がっているとの見方を示す。今回の年次総会では、グローバル化の新時代に焦点が当てられ、科学技術が主導する持続可能で包括的な協力システムをどのように打ち立てるかについて、重点的に議論された。
中国の発展をめぐり来賓は、グローバル経済における中国経済の作用に関する激論を交わし、中国の発展モデルについて話し合った。中長期的に、中国経済は持続的に上向く見通しだ。その要因の一つは、中国に大きな内需があり、膨大な人口と着実に向上する生活の質が消費を牽引し続けていること。もう一つは、中国がハイクオリティな発展モデルへと転換し、この転換が中国の各産業を推し進め始めており、ある程度の期間を要するが、世界の全産業チェーンを抱える国にとって、教育と科学技術が進歩すれば、産業高度化が妨げられることはないと指摘された。
また、中国は最近、市場開放を一層進める方針を発表し、市場開放の促進、主体的な輸入の拡大、ビジネス環境の持続的な改善、平等な待遇の全面実施、経済貿易談判の推進という五つの措置を打ち出した。これらは、中国がすでに発展のペースを調整し始め、グローバル化の市場システムに適応し、溶け込んでいることを示す。
総括すると、いかなる障壁も流れに逆らうもので、各国の規制緩和と関税引き下げはグローバル化の避けて通れない道となる。中国もチャンスをつかんで市場化を推進しており、金利市場化と人民元国際化の着実な実現と国際会計基準への対応を進め、世界で科学技術が進歩するなか、イノベーション能力を向上させつつ国際メカニズム体系に溶け込み、最終的に世界各国と協力、互恵・ウインウインを実現する必要がある。
(チャイナネット)