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08.13 09:00

今年の海外旅行者は1.68億人の見込み 中国人が世界観光業に活力注ぐ

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中国観光研究院はこのほど、旅行サイトの携程、馬蜂窩と共同で中国の海外旅行に関する最新報告を発表した。それによると、今年の中国海外旅行市場は引き続き安定した成長となり、上半期の海外旅行者は延べ約8129万人で前年同期比14%増加した。2019年通年の海外旅行者は前年比12%増の1億6800万人になる見通し。


中国経済の持続的成長、1人あたり可処分所得の増加、交通、ビザ、決済の便利化などの多くの好材料に後押しされ、中国人は世界に観光に行き、エネルギーを放っている。


「大人気スポット」と「小人気スポット」が共に人気


旅行は人民の生活水準を高める重要な指標であり、海外旅行は人民の憧れである。中国は世界最大の海外観光客源国を長年維持している。中国観光研究院国際所の楊勁松所長によると、中国人の海外旅行の特徴は巨大な規模と安定した構造の併存、「大人気スポット」と「小人気スポット」の併存である。「大人気スポット」とは香港・マカオ・台湾、東南アジア、北東アジアなどの近い地域を指す。また、ビザ、直行便、ある出来事により「大人気スポット」以外の「小人気スポット」が人気を集め、モロッコ、セルビア、ハンガリーなどの国でも中国人観光客が増加し続けている。


中国人の海外旅行先トップ15は順に中国香港、中国マカオ、タイ、日本、ベトナム、韓国、米国、中国台湾、シンガポール、マレーシア、カンボジア、ロシア、インドネシア、オーストラリア、フィリピン。そのほか、欧州も人気があり、今年上半期の欧州旅行者は300万人に達し、前年同期比7.4%増加。東欧地区は伸び率が最も大きく、20%以上となった。


かつて遠かった場所は遠くなくなり、近い場所はもっと近くなった。交通の改善は海外旅行の空間の障害を取り除いた。2018年、中国国内の空港の国際・地域直行便は1251本になり、255本の国際・地域直行便が就航した。中国の航空会社の国際定期便は65カ国の165都市に通じている。


ビザの便利化により、海外旅行がしやすくなった。2019年5月2日時点で、中国は146の国・地域と適用範囲の異なるビザ相互免除協定を結んでいる。また、カタール、ベラルーシ、チリ、ミャンマー、ボツワナ、ジンバブエなども近く中国のビザ免除またはアライバルビザ政策を実施する予定。欧州や南米などの国もビザ審査期間の短縮またはマルチビザの発行を行なっている。

「新しいツアー」や「プライベートツアー」が人気


報告によると、2018年のツアーでの海外旅行者は55.24%に達し、ツアーは依然として中国人の主な海外旅行スタイルで、そのメリットはコストパフォーマンスの高さにある。ツアーは海外旅行の経験不足、高齢者や子供がいる家庭、手間を省きサービスを利用したい中高所得層から人気がある。


注目したいのは、最近のツアーはバスでの団体旅行、パターン化した日程、あわただしくざっと見る、宿泊施設が遠く食事が良くないというイメージを脱却した点である。「低品質、不合理な低価格、買い物を強要する」というツアーは淘汰されている。ツアーの小型化、カスタマイズ、テーマ化、高品質の「新しいツアー」が観光客に支持されている。消費グレードアップは「新しいツアー」の重要な特徴であり、中国人観光客は快適でサービスが良く、体験価値のある商品を選び、低価格ツアーに目を向けなくなった。最近の中国人観光客は安心、快適な観光だけでなく、質が高く特徴的な観光も望んでいる。


携程ビッグデータ実験室のチーフ研究員の彭亮氏によると、中国人観光客のプライベート性、柔軟性、深度化、体験重視などのカスタマイズニーズの向上に伴い、プライベートツアーや洗練された小型ツアーが旅行者から支持されている。例えば、プライベートツアーは家族だけでツアーを組み、専用の車とガイドがつき、日程をより柔軟に深化させ、ホテルと食事の質が高く、24時間接客サービスなどを受けることができる。2018年に携程で海外プライベートツアーを申し込んだ旅行者は前年比240%増加した。同サイトは数万本のプライベートツアーを販売し、61カ国をカバーし、今年はモロッコ、ケニア、ブラジル、チリ、キューバ、ミャンマーなどを新たに加えた。


中国人観光客の質に対するニーズを満たすため、海外の多くの旅行目的地が中国人観光客の嗜好とニーズに合わせ、中国人向けの「中国歓迎」サービスを行っている。中国語サービス、モバイル決済、電気ケトル、中国人の口に合う食事、海外の親族の緊急連絡先、ホテルでの無料Wi-Fiなどを提供し、細かく行き届いたサービスで中国人観光客の心をつかもうと取り組んでいる。


「一帯一路」沿線旅行の人気上昇


今年の海外旅行のもう一つの見所は、「一帯一路」沿線国の人気が上昇している点である。中国人旅行者はこれらの国の観光資源に目を向け、優先的に選んでいる。中国観光研究院と旅行サイトの馬蜂窩が共同で発表した統計によると、今年3月、中国とイタリアが「一帯一路」建設推進に関する覚書を締結して以来、イタリアの人気は28%上昇。上半期、モンテネグロの人気は161%、カタールとミャンマーも100%以上上昇した。


文化観光は民間をつなぐ重要な方法の1つで、中国と「一帯一路」沿線国を結びつける紐になっている。馬蜂窩のマーケティング戦略部責任者の趙冉氏は、「一帯一路」沿線国には豊富な文化観光資源が含まれており、中国人観光客の文化観光ニーズの急増は莫大な観光市場をもたらし、沿線の観光業の発展に新たな活力を注いだと話す。


コストパフォーマンスの高い東南アジア地域は長期にわたり中国人旅行者から人気で、ここの魅力はタイ、マレーシア、フィリピンなどの島観光である。モンテネグロは「一帯一路」沿線国の中で最も小さい国だが、観光資源は豊富にある。以前、モンテネグロの中国人観光客からの認知度は低かったが、「一帯一路」協力覚書の締結後、モンテネグロを訪れる中国人観光客は2倍以上になった。中国・ミャンマー経済回廊の建設が功を奏し、昆明市はヤンゴン、ネピドー、マンダレー便を開通し、芒市・マンダレー便も開通した。便利な交通と豊富な観光資源により、ミャンマーは中国人に人気の旅行先になった。


中国は「一帯一路」沿線45の国・地域と直航便を開通し、中国人観光客の出国はより便利になっている。2020年には、沿線国・地域を訪れる中国人観光客は1億5000万人を超える見通し。







(チャイナネット)


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