現在位置 : 天健ネット > 日本語版トップ >
08.28 09:20

中国のサービス貿易、好転を維持

テキストサイズ

商務部が先ほど発表したデータによると、中国の上半期のサービス貿易総額は前年同期比2.6%増の2兆6124億6000万元に達した。うち輸出は9%増の9333億7000万元、輸入は0.6%減の1兆6790億8000万元、赤字は10.5%減の7457億1000万元。中国のサービス業は上半期に急成長を実現し、サービス貿易の安定成長の維持を支えた。中国のサービス貿易には、どの程度の発展の潜在力があるのだろうか。赤字縮小の流れを続けることができるだろうか。記者はこれらの疑問について、専門家を取材した。

見所その1 サービス貿易の割合、上昇の余地あり

これは中国のサービス貿易の持続的な好転の縮図だ。中国の上半期のサービス貿易が貿易総額全体に占める割合は、昨年通年を0.5ポイント上回る15.1%に達した。サービス貿易発展の内的動力が絶えず蓄積されている。サービス産業の基礎の強化が続いている。中国の上半期のサービス業付加価値額は24兆8000億元で、対GDP比は前年比約3ポイント増の約55%にのぼった。サービス業付加価値額の7.0ポイントという前年同期比の成長率は、6.3%というGDP成長率を上回った。

中国サービスアウトソーシング研究センターサービス経済研究部の李愛民部長は、「中国経済はサービス経済へのアップグレードを加速しており、サービス業の割合が上昇を続けている。サービス貿易が大きく成長し、サービス業の対外開放が加速し、関連政策が奏功している。サービス貿易の割合には上昇の余地があり、高い将来性を持つ」と指摘した。

見所その2 輸出伸び率が輸入を上回り続ける

上半期の輸出の伸び率は引き続き輸入を上回り、9.6ポイント上回った。運輸、メンテナンスサービスなどの伝統的なサービス輸出の成長への寄与度が高かったほか、知的財産権使用料、金融サービス、個人・文化・娯楽サービスなどの業界の伸び率が平均水準を上回り、それぞれ33%、13.9%、9.45%に達した。

羅立彬氏は「サービスアウトソーシングは長期的に、中国のサービス輸出の中で比較優位性を発揮する。それと同時に、国内サービス市場はサービスアウトソーシングと共にサービス輸出の成長を促す可能性がある。中国のサービス輸出の伸び率が輸入を上回る状況は、今後数年に渡り変化しない」と予想した。 

見所その3 知識集約型サービスが好調

知識集約型サービス貿易額は上半期に9.4%増の8923億9000万元に達し、サービス貿易全体の伸び率を6.8ポイント上回り、サービス貿易総額に占める割合が34.2%に達した。

中国人民大学経済学院の王孝松教授は「知識集約型サービス業の発展には、研究開発能力と科学技術力が必要だ。中国は近年、研究開発の取り組みを強化し、研究開発費が持続的に増加している。知的財産権への保護を強化し、ハイテク製造業が急成長している。これにより関連業界の輸出が急成長している」と述べた。



(チャイナネット)

    関連情報