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09.20 14:55

北京新空港、初の商業飛行が目前に

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中華人民共和国成立70周年を控え、世界で2番目に忙しい航空センターとされる北京市の南部で、新しい大型空港が稼働開始しようとしている。中国メディアの報道によると、北京大興国際空港は9月20日頃に初の商業飛行を実施する可能性がある。中国南方航空はエアバスのA380を初飛行に用いる。A380は世界最大の旅客機だ。

北京の既存の首都国際空港は、輸送力がすでに限界に達している。首都国際空港の3つのターミナルビルの旅客数は昨年、1億人以上にのぼった。ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港に続き、世界で2番目に1億人を突破した空港になった。中国は2022年に米国を抜き、世界最大の航空旅行市場になる見通しだ。

大興国際空港は未来を見据え建設される。1期プロジェクトの稼働開始後、ここは4本の滑走路とサッカーコート97枚分の面積を持つターミナルビルを手にする。その野心あふれる全体計画は滑走路7本の建設を予定している。年間旅客数は1億人以上、貨物取扱量は400万トンに達する見通し。この巨額のプロジェクトは2014年に始まり、現場で働く作業員はピーク時で4万人以上に達した。ターミナルビルの屋根に設置された8000枚以上の窓が、十分な自然日照を保証する。

同空港は5つのメインターミナルを結ぶ指のような通路により、メディアから親しみを込めて「ヒトデ」と呼ばれている。このデザインは旅客の歩行距離を減らすことを目的としている。空港管理局は、安全検査から最も遠い搭乗口の間の距離を600メートル未満(徒歩で約8分)にすると約束した。

旅客は他にも、大興空港の地理的位置を懸念している。北京市の最南端に位置し、市街地の天安門広場から約50キロ離れている。東部・北部の主要商業エリアからはさらに遠い。関係者によると、大興空港は単なる空港ではなく、高速鉄道、都市間鉄道、空港高速輸送を兼ね備える総合交通ハブだ。うち最高時速が160キロにのぼる空港高速ラインは、旅客を空港から20分で北京の市街地に送り届ける。

航空関係者と空港の高官は、大興空港が北京発の便の遅延を減らすと予想している。これは空港の各方位に滑走路が敷かれることで空の作業効率が高まるからだ。また北京南部に位置するため、北京の大型「飛行禁止エリア」の迂回を避けることができる。

中国の当局者によると、大興空港発の便は来春まで、世界各地の112の目的地を網羅するという。




(チャイナネット)

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