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10.22 08:37

ビジネス環境の改善進む 中国の外資利用額と伸び率が安定して増加

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グローバル化が進む現在、勢いのある市場に企業は向かう。今年、中国経済は成長率の「安定」を基礎に、質の合理化へとまい進し、発展の粘り強さと市場の魅力を示している。人気の投資先に目を向け、外資系企業は実際の行動で中国経済の質の高い発展に参与している。今年1~9月、中国の外資利用額は安定しながら質が向上するという良好な動きを維持した。

規模と伸び率が安定して増加

規模と伸び率を見ると、中国の外資利用額は安定した増加を続けている。今年1~9月、中国に新規設立された外資系企業は3万871社、実質外資利用額は6832億1000万元で前年同期比6.5%増加した。

資金導入を見ると、主な外資導入先からの投資は安定している。日本、韓国、シンガポールからの投資額の前年同期比伸び率はそれぞれ4%、28.7%、27.8%、「一帯一路」沿線国、ASEANからの外資導入額の伸び率は14.9%と17.5%となっている。

地域別で見ると、東部、西部、自由貿易試験区の外資導入が安定して増加。東部と西部の実質外資利用額の伸び率はそれぞれ6.8%と10.8%、自由貿易試験区の実質外資利用額は988億4000万元で比率は4.5%。商務部研究院外国投資研究所の張菲副主任は、中西部地区のインフラ整備が進み、東部地区と段階的補完性と融合発展の形ができ、外資の産業チェーン、サプライチェーン、バリューチェーンの分布に巨大な余地が生まれたとの見解を示す。

国連貿易開発会議が発表した『2019年世界投資報告』によると、2018年、世界の海外直接投資は3年連続で減少し、1兆3000ドルとなった。2008年の世界金融危機行こうの最低水準となる。張菲氏は、「世界の貿易投資伸び率が鈍化する中、中国の外資利用額は喜ばしい成績をあげた」と述べた。

ハイテク産業の中国進出が加速

埃森哲(Accenture)中国デジタルイノベーションセンターが先日、上海で運営を開始した。同社が中国に設立した2つ目のイノベーションセンターである。中国国際経済交流センターのチーフ研究員の張燕生氏は、「中国は質の高い発展段階に突入し、産業構造と需要構造は絶えず合理化している。企業にとって、中国経済のモデル転換とグレードアップへの参与は逃してはならないチャンス」だと述べた。

中国のハイテク産業の外資導入は高い伸びを維持している。1~9月のハイテク産業の実質外資利用額は2038億元で39.8%、全体に占める比率は29.8%に達した。ハイテク製造業の実質外資利用額は746億元で13.7%増加、ハイテクサービス業は1292億元で61.3%増加。

張燕生氏は以下の見解を示した。中国は完備された製造業体系を有し、優位性が顕著で、220種以上の工業製品の生産量が世界一となっている。安定して拡大する国内消費市場があり、投資余地が幅広い。世界イノベーション大国となり、技術イノベーションレベルは絶えず向上し、質の高い人材が充足し、インフラネットワークが絶えず健全化され、物流コストは低下している。これらの優位性により、中国は次ラウンドの世界産業移転で競争力を備え、世界のハイレベルのイノベーション要素を引きつけ、集め、整合するのに有利となり、外資利用の質と総合的効果の向上につながった。

参入のネガテイブリストの削減が進む

開放の扉が大きく開かれている。6月末、中国は2019年版全国と自由貿易区の2つのネガティブリストを公表し、農業、製造業、サービス業などの分野の対外開放を拡大した。5回の修正を経て、外資参入のネガティブリストは6年前の190項目から現在は全国版40項目、自由貿易区版27項目に削減された。同時に、外資投資奨励産業リストも大幅に拡張している。




(チャイナネット)

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