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11.14 08:46

中国自動車ブランド、ロシアで販売好調 10月も過去最高を更新

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欧州ビジネス協会(AEB)の発表によると、10月のロシア市場における中国自動車ブランドの販売台数が先月に続き過去最高を更新した。露通信社スプートニク電子版が10日付けで報じた。

同紙によると、10月のロシア市場における中国自動車ブランドの販売台数は4112台と、9月の3553台に続き過去最高を更新した。10月の販売台数は前年同月比で14.8%の増加だった。

販売台数が最も多かったのは長城汽車のSUVブランド「哈弗」(HAVAL、ハーバル)で1514台、次が吉利汽車の「吉利」(Geely、ジーリー)で919台、次が奇瑞汽車の「奇瑞」(CHERY、チェリー)で676台だった。

2019年1~10月のロシア市場における中国自動車ブランドの販売台数は3万210台と前年同期比で5.5%の増加となった。

一方、10月のロシア市場は全体でみると5.2%減少。市場全体が冷え込むなか、中国自動車ブランドは堅調に販売台数を伸ばした。新たな成長エンジン創出と自身の競争力向上を図るため、多くの中国自動車メーカーが海外に研究開発センターや生産拠点を設立したり、販売網を拡大したりするなどして、海外市場を広く開拓してきたことが背景にあるとみられる。

「哈弗」を展開する長城汽車を例に挙げると、同社がロシア西部のトゥーラ州に設立した工場の1期プロジェクトが今年6月に竣工、生産を開始した。中国自動車ブランドでは海外初となる、プレス、溶接、塗装、組立の4つの製造工程を手がける完成車工場だ。プロジェクト投資額は5億ドル(1ドル=約6.99元)、4年かけて年産15万台、現地生産化率65%をめざすとしている。

このほか、吉利汽車、奇瑞汽車、江淮汽車、北京汽車などの中国自動車メーカー各社も世界市場で攻勢を強めており、再編・M&A(合併・買収)や工場設立、先端設備導入などを通じて、重点的に「一帯一路」沿線国・地域市場の開拓に注力している。

こうしたことを受け、中国自動車メーカーは輸出を急速に伸ばしている。中国自動車工業協会のまとめによると、2018年通年の自動車全体の輸出台数は104万1000台と前年比で16.8%増加した。内訳は乗用車が18.5%増の75万8000台、商用車が12.5%増の28万3000台だった。



(チャイナネット)

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