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11.20 08:35

新エネ車産業が大幅シャッフル 今年もマイナス成長の見通し

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「今年、動力電池産業チェーンは全体的に暗い時期を迎え、ブラック・スワンが飛び交っている」。11月15日、第4回動力電池応用国際フォーラムが天津で開かれた。第4回動力電池応用国際フォーラムの首席・国家科技成果転化基金新エネルギー車創業投資子基金のパートナー兼総裁の方建華氏は、このような「ブラック・スワン」事件の発生は、業界の発展が野蛮な成長から質の高い発展へと移行する上で必然的な結果だと発言した。

方建華氏は、財政支援の大幅低下に伴い、今年4月に新エネ車の生産・販売台数および動力電池の設備容量は4カ月連続で前年比減となり、新エネ車は今年もマイナス成長になる可能性があると指摘した。補助金減額と同時に、中国政府は開放を強化し、外資系企業を誘致し、複数の要因が重なり国内の新エネ車産業チェーンの上中下流は大幅にシャッフルされると見られる。

これについて、中国化学・物理電源業協会の劉彦龍秘書長も共感している。劉彦龍氏は、「向こう数年、中国の動力電池産業チェーンの上中下流企業は厳しい時期を迎え、動力電池企業は商品の質と安全を最優先し、産業チェーン全体が協力して難関を乗り越え、リーディングカンパニーは引き続き力をつけ、第2・第3梯隊の企業は自身のポジションを明確にし、商品の優位性を通して市場を獲得する必要がある」と述べた。

EU駐中国代表団の公使参事官の馬君沢氏は、中国は世界の新エネ車産業の発展を推し進める最大かつ最も早い国の1つとして、多くの産業チェーンの優秀な企業を育成し、動力電池などのコア部品は世界の電気自動車産業の発展をリードしているとの見解を示した。動力電池を含み、一部のコア技術は課題をクリアする必要があり、技術投入とグローバル協力を引き続き強化し、中国と欧州の上下流企業が協力を強化し連携することが望まれる。

中国化学・物理電源業協会動力電池応用分会の張雨秘書長によると、2019年、電気自動車と電力電池産業チェーンは全体的に巨大な圧力と試練に直面している。自動車メーカーは巨大な資金圧力に直面し、動力電池の選択においてコストと安全性に高い要求をしている。その一方で、動力電池企業は厳しいコスト削減圧力を担うが、自身で完全に消化できず、リチウム電池産業チェーンの各界の協力が必要となっている。

補助金が減額され、産業の発展に大きな圧力があるが、動力電池の設備容量は今年も急増した。張雨氏は、2019年の世界の新エネ車用動力電池の設備容量120GWhに達し、2020年には170GWhに達すると予想する。また、各地域の需要を見ると、主に中国、欧州、米国市場に集中するとした。

中国商務部外貿発展局連絡処の黄璀処長によると、2019年1~9月、中国の新エネ車輸出の伸び率は150%を超えた。新エネ車産業の発展は自動車、電池、関連部品と材料の全産業チェーンの発展を後押しし、国内企業に世界に着目させ、海外での投資、工場建設、生産、販売において、クリーンエネルギー分野の国際協力に中国の知恵を提供している。



(チャイナネット)

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