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12.05 08:52

上海汽車集団、日系自動車メーカーが中心のタイで攻勢

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日本メディアによると、中国の上海汽車集団とタイのチャロン・ポカパン(CP)グループが合弁で手がける英国の老舗自動車ブランド「MG」がタイで次第に存在感を高めている。同ブランドはタイ市場に参入してから数年でシェアが2.5%に達し、日本のスズキとほぼ同じ規模になった。また、ピックアップトラックや電気自動車(EV)の投入を強化し、日本車メーカーが中心となっているタイで存在感を強めている。

『日本経済新聞』ウェブサイトに12月2日掲載された記事によると、「ヨーロピアンスタイルのデザインが気に入った。価格も手が届きやすい」とバンコクで働く23歳の会社員マイクさんはMGの新車を購入したした理由を笑顔で話した。

2014年にMG車の生産を開始した合弁会社「上汽正大(SAIC Motor-CP Co.)」には上海汽車が51%、CPが49%を出資した。上海汽車が買収した英老舗自動車MGのデザインを受け継ぎ、中国の生産ノウハウを活かして製造している。販売面ではCPが力を発揮し、現在はタイ全土で約100店の販売店を展開している。

今年1-9月のMG販売台数は前年同期比6.2%増となり、タイ全体の新車市場は成長率が2%だった。特に9月はタイの景気減速で日本車メーカーが販売を減らすなか、MGは7%増と好調を維持した。

同紙の分析によると、タイの新車市場は日本車が合計で9割近くを占める「日本車王国」だが、MGのシェアは1-9月に2.5%となりスズキ(2.4%)を抜いた。MGの工場にはまだ生産余力があり、マツダ(6%)や米フォード・モーター(5%)を追いかける。

シェア拡大を目指してMGは8月に、タイで人気の高いピックアップトラックを投入。貨客兼用車として、タイの新車市場の約半分を占めている。

6月にはEVの販売も始めた。中国で生産する車両をタイに輸出している。価格は119万バーツ(約22万7000元)からと、日産自動車の「リーフ(聆風)」に比べて4割ほど安い。



(チャイナネット)

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