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12.09 09:18

開放ウィン・ウィン 外資が中国市場に期待

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世界経済が未だに比較的大きな下降圧力に直面する中、中国は開放を拡大し、世界経済に新たな活力を注ぐと同時に、ビジネス環境を合理化し、外資との企業提携を通したウィン・ウィンの実現をはかっている。

先般、武漢市で開かれた2019世界調達大会にロシア、タジキスタン、シンガポールなどの国からバイヤーが集まった。ロシア出身のヴィクター氏は流暢な中国語で記者に対し、「今年8月に中国で調達プラットフォームの会社を登録したばかり。2カ月あまりで、2000社以上の中国企業が会員登録をした」と明かした。

ロシア国家電子調達専門委員会のヴィクター副会長は、「中国企業のニーズは大きいため、我々の市場規模も大きくなり、供給業者も中国企業との提携に興味を示している。これは我々にとって非常に良いチャンス」だと話した。

中国企業に着目するのはロシアの業者だけではなく、米サプライマネジメント協会も最近、中国でサプライチェーン管理人材を共同育成することで中国物流・調達連合会と戦略協力協定を締結した。購買担当者指数(PMI)の統計機関である米サプライマネジメント協会は以前から中国経済に注目していた。

米サプライマネジメント協会のトーマス会長は、「中国で経済衰退が起きるとは思えない。中国の経済成長は力強く、“一帯一路”は中国に新たな市場をもたらす。中国経済が短期的な試練に適切に対応し、成長の活力を維持できると信じている」と述べた。

世界の貿易活動が低迷する中、中国との協力強化は多くの外資系企業の共通認識になっている。世界最大のコンテナ輸送グループの1つであるマースクは寧波市に国際物流センターを投資建設し、建設中の梅山第1期倉庫は同社の世界初位の全自動倉庫となる。

マースク・アジア太平洋地域サプライチェーン商品マネージャーのアントニオ・ランドル氏は、「マースクにとって、中国市場は非常に重要で、我々の最大の市場の1つでもある。ここには活力に満ち溢れた経済と急速に増加する中等所得層がある」と述べた。

外資が次々と中国に入っていることは、中国のビジネス環境の持続的な改善と深く関わっている。先週末に財政部と世界銀行が主催したビジネス環境合理化シンポジウムで、海外の駐中国商会の代表らは中国のビジネス環境を称賛した。

中国EU商会のジェンス副会長は、「我々の多くの会員企業が、中国の研究開発・イノベーション環境は世界平均レベルを上回っていると評価している」と述べた。

中国米国商会のバイエルン会長は、「中国は透明、公開、開放された市場を持続的に形成し、公共調達分野も開放されている」と述べた。

中国日本商会の小野元生会長は、「外商投資法とビジネス環境合理化条例が来年実施され、我々は大いに期待している」と述べた。

商務部の最新データによると、1~10月に全国で新規登録された外資系企業は3万3407社で、外資実質利用額は7524億1000万元に達し、前年同期比6.6%増加した。中国の持続的な開放拡大はビジネス環境の合理化、世界との共同発展を推し進め、外資系企業から尊重され認められている。



(チャイナネット)

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