力強い国内市場、いかに力を発揮すべきか

年末が近づくなか今年を振り返ると、中国経済が風雨を乗り越え着実に高品質発展に向け邁進するため、力強い国内市場が頼もしい支柱になっていることが分かる。

先ほどの「ダブル11」（11月11日のネット通販イベント）で、「町の若者」という中国の消費者が台頭した。ECプラットフォームの拼多多はわずか16分で国産車を1000台販売した。3−5級都市の購入者が多かった。ネット通販サイト・京東商城における新規ユーザーの3割が地方からとなっている。

米フォーブス誌（電子版）は「中国の消費者は依然として意欲的だ。ダブル11の活況は、世界2位の経済国の各世帯の可処分所得に動力が備わっており、持続可能なことを意味する」と報じた。

ウォルマートは先ほど、5−7年内に中国で500店舗とクラウド倉庫を新設する計画を発表した。

CNNのビジネスニュースサイトは「ウォルマートは中国事業を拡大している。中国は2023年に世界最大の食品雑貨市場になる」と予想した。

外資小売企業は中国市場での展開を加速し、インフラの「最後の1キロ」を切り開き地方市場を活性化させている。観光、文化、教育などのサービス消費が繁栄し、新技術により新たな消費者が生まれている。投資・消費で構成される内需の中国経済成長への寄与度は、今年第1−3四半期に80．3％にのぼった。

力強い国内市場は、中国経済が風雨を乗り越えるための強い支えになっている。中国経済は今年、逆風の圧力を受けながら前進し、90兆元という高い基準から中高速成長を実現している。GDP成長率は19四半期連続で6−7％内で安定している。

中国社会科学院財経戦略研究院の張昊研究員補佐は、「世界経済の不確実性が増し、国際市場の需要が持続的に疲弊するなか、力強い国内市場の形成促進は、経済を安定的に運行させ、高品質発展を促進するための有力な措置だ。中国は世界経済が低迷するなか安定装置の効果を発揮しているが、これは力強い国内市場の貢献によるものだ」

農村部の流通インフラの改善、都市部・農村部のコールドチェーンの発展促進、農産物の輸出けん引、農村部の消費促進。老朽化した団地の改築による国民生活の難題の解消。弱点補強により教育、文化、養老の需要を満たす。供給改善により消費の新たな成長源を育み、消費アップグレードにより供給の革新をけん引する。弱点補強と消費アップグレードに取り組み、相互促進することで、力強い国内市場の潜在力を絶えず引き出す。

重大技術・装備品の弱点補強を強化し、重大科学技術インフラを事前に展開する。伝統産業の改造とアップグレードを加速し、製造業の技術改造とモデルチェンジ・アップグレードの重大プロジェクトを実施する。新たな動力の育成及び強化に取り組み、国家革新体制の建設を強化する。脱貧困の難関突破、生態・環境保護、社会・国民生活などのインフラ重要分野に焦点を絞り、効果的な投資を促進する。より高品質で高水準の供給の提供を加速し、消費の新たな成長源を拡大する。力強い国内市場の育成・強化に焦点を絞る、中国経済の今後に期待できる。

（チャイナネット）