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成貴高速鉄道が開通 「世界初の山地高速鉄道」の高速通信網に迫る
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12月16日、全長648メートルの四川・雲南・貴州の3つの省を貫き、「世界初の山地高速鉄道」と称される成貴高速鉄道が全線運営を開始した。中国鉄塔を筆頭とする運営会社3社が高速鉄道主体プロジェクトと「計画、設計、工事、検収を同時進行」した通信パブリックネットワークカバープロジェクトは2年以上かけて完了し使用を開始し、2G/3G/4G通信の全カバーを実現し、5G通信カバーの資源も留保した。
成貴高速鉄道は国が実施する新ラウンド西部大開発の代表的プロジェクトで、中国鉄塔はモバイル通信インフラ建設の主力軍とシェアリングエコノミーの新鋭軍の役割を果たし、544カ所のマクロセル、187本のトンネル内分散型基地局システム、293カ所の基地局を建設した。パブリックネットワークの設置において、橋が長い、トンネルが多い、基地局の用地が複雑、運営会社のシステム接続が多い、鉄道電力の改造の必要などの問題に直面し、中国鉄塔を筆頭とする運営会社は統一的に協調し、細かく設計して問題を解決し、成貴高速鉄道のパブリックネットワークカバープロジェクトを傑作プロジェクトにした。
資源を共有 コスト削減と効果増大
中国鉄塔は統一的協調の役割を積極的に発揮し、鉄塔や機械室などの関連インフラの共同建設と共有の実現を基礎に、鉄道部門の支援を受け、鉄道の249カ所のボックス型変電所、271キロメートルの溝、トンネルの壁などの資源を共用し、コスト削減、施工周期の短縮、社会資源の効率と効果の向上を実現した。
中国鉄塔貴州省支社は沿線に144カ所のマクロセル、135カ所の洞窟施設、120カ所の基地局を建設し、マクロセルの共有率は75%に達し、今後の5G通信の基礎も固めた。鉄塔会社が筆頭となり協調を行なった貴州省鉄路建設弁公室、成貴鉄道有限責任公司はパブリックネットワークカバープロジェクト用にボックス型変電所、溝、トンネルの壁などの資源を残し、作業量を減らし、コストを約2000万元削減した。
地形が複雑で建設が困難 その土地に合わせた施策
成貴高速鉄道は大渡河、金沙江、岷江などの大きな河川を跨ぎ、地形が複雑な山を抜け、名実相伴う「世界初の山地高速鉄道」である。建設の難易度が最も高いこの山地高速鉄道は、関連のパブリックネットワークカバープロジェクトに多くの試練をもたらした。トンネルが長すぎるため、マクロセルや基地局の機械室を山間の狭い道、谷、山の中腹などに設置する必要があり、建設はかつてないほどの難しさだった。
中国鉄塔四川省支社の建設作業員は、「初期の用地選定調査段階で、毎日山を越え、数カ月でいくつもの靴を履き潰した。建設において、場所ごとに施策を講じた。橋が長いため、橋の両側のふさわしい位置に、両端から中央に向かって基地局を建設し、中央に補強システムを設置し、通信の連続性を保証した。橋の両側と中央の基地局は同じセルに設定し、ジョイントボックスを使ってケーブルを鉄道の電力が弱い溝に設置し、ケーブルが川を跨ぐという難点を解決した」と話した。
そのほか、四川区間の大量の短いトンネルの通信を保証するため、中国鉄塔は境界内外の統一計画を通してマクロセルを合理的に設置し、建設コストを削減した。切り替えを減らすため、連続する短いトンネル群のトンネルとマクロセルを同じセルに設定し、1つのジョイントボックスから伝送し、境界外伝送の投資を減らした。中国鉄塔四川省支社の建設作業員によると、トンネル出入口の外のマクロセルは、高速鉄道がトンネルを出入りする際の通信のシームレス切り替えを実現する役割を果たすが、地理条件が複雑なため、周辺の地形に基づいて建設プランを作成する必要があった。
通信の電力使用量を事前に鉄道電力設計に盛り込む
最初に設計した鉄道のボックス型変電所では通信設備の電力使用量を満たせず、ボックス型変電所を改造し、容量を増やす必要があった。中国鉄塔の3省の支社は鉄道会社と意思疎通し、通信の電力使用量を鉄道電力設計に盛り込んだ。また、供給業者と設計図の修正について話し合い、ボックス型変電所を出荷前に一体化成型し、その後の改造の必要性をなくし、規範を継続し、コストを削減した。建設において、鉄塔会社の統一的な役割は多くの面に現れている。中国鉄塔貴州省支社の建設作業員は、「プロジェクト設計の段階で、駅のサブステーションが環境に制限され、中間層の設計、構造が複雑、多機能が密集、運営会社のプランの差別化かニーズは多くの試練をもたらした。我々はプロジェクトの統一的管理を通し、分散アンテナシステム、漏えい同軸ケーブル、TD-LTE、アクティブアンテナシステムを組み合わせた多様化・カスタマイズプランを採用し、コミュニケーションを簡略化し、経済的効果で顧客のニーズを満たし、31日繰り上げて交付した。境界内の設備開通後、成貴高速鉄道は指揮部と連携し、運営会社の技術者に事前に車内でネットワーク合理化を行ってもらい、優れたネットワークカバーを実現し、鉄道局と運営会社から高く評価された」と話した。
(チャイナネット)