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武漢支援に向かった北京医療チームの「応援団」
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年末から年始にかけて、新型コロナウイルス関連肺炎という馴染みのない危険が突如、武漢市、湖北省を襲い、全国に広がった。
情勢は厳しく、緊急事態となった。春節期間、首都の北京から200人以上の医療関係者が武漢に向かい、病魔と戦っている。勇士らは出発時に宣誓し、家族と抱き合った。「応援団」の温かさは、ウイルスと闘う彼らにとって最大の原動力となる。
任務を受け自ら志願 夫の応援に勇気をもらった
武漢に到着してすぐに訓練開始。1月31日9時、宣武医院神経内科の看護師の阮征さんと戦友らは初めて病棟に入った。「防護服を着て保護めがねをつけた瞬間、様々な感情なが沸き起こってきた。以前は写真や映像で見ていた状況が突然現実になり、気がつくと緊張していた」と阮征さんは話す。
患者の背中をさすり、痰を吸引し、症状を検査する。普段は簡単に思える作業だが、狭くて閉ざされた隔離空間ではかなりの体力を消耗する。阮征さんの背中は汗でびっしょりになり、6時間後には手が腫れた。
午前9時から午後3時までの6時間、医療スタッフは水も食事も口にしなかった。阮征さんによると、防護服は一度脱ぐともう使用できなくなり、新しい防護服が必要になる。防護服を着替えるのは危険が伴うため、同僚も勤務中は飲み食いせず、トイレに行ったり着替えたりする手間と物資を省くだけでなく、感染する確率を下げるためでもある。
夕方、阮征さんは家族とビデオ通話をした。夫の曹傑さんは1日大変だった妻を待ちきれない様子で携帯電話をずっと気にしていた。
旧暦1月3日、阮征さんは北京医療チームの一員として武漢に向かった。出発前、阮征さんは夫の曹傑さんと抱き合った。
「送り出すのは辛いが、無事を祈っている」。この言葉と曹傑さんが阮征さんの涙を拭いてあげる動画は無数のネットユーザーを感動させた。警察官で男らしいと自称する夫も涙を流すとは、彼女は予想していなかった。2人は大学1年生の時に出会い、20年間一度も泣くのを目にしたことがなかった。「夫の涙は自分にとって最も温かい表現。形ないものに励まされた」と阮征さんは話した。
別れの時の涙を思い出し、曹傑さんは顔を赤くし、「感情を抑えようと努め、遠くから見送ろうと思っていた。1人の同僚が阮征さんが泣いているのを見て、慰めるように車の近くに連れていかれ、自分も涙がせきを切ったようにあふれ出て頭が真っ白になった」と話した。
曹傑さんは、阮征さんは優しくて感性豊かな妻だと話す。「彼女は涙腺が弱く、映画やドラマなどを見るとすぐに感動して泣く。男は軽々しく泣いてはいけない。自分は警察官だから特に、感情的になったりめそめそしてはならない。普段泣くことはないが、あの日は堪えきれなかった。これまでは私が見送られる側で、自分が見送ったのは今回が初めて。本当に辛い」と、曹傑さんは見送った時を思い出して声を詰まらせた。
曹傑さんは北京公安局公共交通総隊石榴荘派出所の所長で、仕事が忙しく勤務が多いため、十数日も帰宅できないことが多い。職業は異なるが、夫婦2人とも向上心があり、仕事に真面目で、生活では互いに助け合っている。曹傑さんは、「妻はまだ予備党員で、今回の武漢行きは彼女が自ら志願した。肝心な時はやはり党員が先頭に立つべきだと思っているため、私は彼女を応援した」と述べた。
普段は携帯電話であまり遊ばない曹傑さんだが、最近は「TikTok」でよく遊んでいる。曹傑さんは、「ネット上にショートムービーがたくさんある。各種のルートを通じて武漢の感染症流行状況を知り、武漢にいる彼女をより理解したいと思った」と話した。
(チャイナネット)