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02.07 09:16

新小売に新たなチャンス オンラインで野菜を買うのに目覚まし

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新型肺炎の感染対策を進める中で、オンラインでの食料品買い出しや買い物が流行し、中でも生鮮食品に最も人気があり供給が不足気味だ。春節(旧正月、今年は1月25日)連休期間には、毎日生鮮や叮咚買菜などの生鮮食品を扱うECプラットフォームの取引額が毎日それぞれ3倍と6倍増加した。蘇寧易購、歩歩高、永輝スーパーなどの新小売分野の上場企業も市場シェアを奪おうと力を入れている。


新型コロナウィルス肺炎がいつものような春節のリズムをかき乱し、多くの都市の消費者の日常的な消費習慣をあっという間に変化させ、多くの上場企業がオンライン市場でのシェア獲得に大いに力を入れるようになった。


オンラインの食料品買い出し・買い物の注文が激増


杭州市浜江区に住むホワイトカラーの敖さんはここ数日間、生鮮食品を扱う叮咚でその日に売り出した新鮮な野菜を手に入れるため、目覚まし時計をセットするだけでなく、家族の携帯電話も駆使して複数のアカウントを登録して買い物に臨むが、目に見えない「野菜をめぐって争う無数のライバルたち」にかなわず、いつも買えずに終わるという。


叮咚の関連責任者は、「今年は春節期間に新型肺炎が起こり、消費者のオンラインでの食料品買い出しのニーズが大幅に増加し、最近はうちのプラットフォームのユーザーの一日当たり平均増加数はのべ4万人を超える。春節連休期間には、GMV(総流通総額)が前年同期の6倍に増え、客単価が70%増加した」と述べた。


熱を帯びる販売シーンには別の生鮮食品ECプラットフォーム・毎日優鮮の姿も見える。同社のデータによれば、今年の大晦日から春節4日目まで(1月24日-28日)の間に、同社のプラットフォームの実質的な取引額は前年同期比321%増加し、このうち野菜、果物、肉、水産品、防護マスクのニーズが最大だったという。


春節連休期間には、注文が爆発的に増加しながら配達員が減少したため、多くの企業が配送と供給チェーンに強い圧力を受けたと感じたという。ウォルマート傘下の会員制スーパーブランド「サムズ・クラブ」の関係者は、「最近はオンラインの注文量が大幅に増加しているが、配達員は深刻な人手不足に陥っている」と嘆いた。


これまでの経験を踏まえ、叮咚は今年の春節に第一線の従業員の75%を勤務させ、在庫もそれなりに準備したが、それでも需要に供給が追いつかなかった。関係責任者は、「在庫を最適化するため、光明集団の上海農場とのマッチング、食糧基地での直接買い付けなどさまざまなルートで商品を補充している」と述べた。

新小売上場企業に新たなチャンス到来


新たなシーンは新たな需要を喚起し、新たな需要は新小売上場企業に新たな可能性と挑戦をもたらした。


蘇寧の関係責任者は、「新型肺炎対策を実施する間、蘇寧は自社の強大な生鮮食品供給チェーンの能力、『1時間生活圏』へのサービス提供能力を活かし、全国に広がった小売末端のO2O(オンライン・ツー・オフライン)による融合・カバーの優位性を十分に発揮して、私たちの傘下の関連ブランドに対する消費者の認知を効果的に高めていく。カルフールなどは消費財のオンラインショッピングという角度から、蘇寧と協力して『1時間生活圏』をすべてのシーンをカバーすることになる」と述べた。


永輝スーパーの李国社長は、「新型肺炎の影響で、オンラインショッピングが発展の黄金期を迎え、小売産業でのオンラインとオフラインとの融合発展の歩みも加速する。永輝は科学技術によるバックアップ力を絶えず向上させ、デジタル化へのモデル転換を強化し、『携帯電話の中の永輝』を確立していく」と述べた。


同じように新小売の展開を加速する紅旗チェーンは店舗の営業時間を延長した。「市場の供給を全力で保障するため、3大配送センターを24時間体制とし、3100店ほどある店舗への商品の配送を全力で保障する。同時に、店舗の大部分は実際の状況に合わせて営業時間を延長している」という。


業界関係者は、「このたびの新型コロナウィルス肺炎の流行が生み出したオンライン市場のニーズは、関連の上場企業に供給チェーンや配送など多くのプロセスで挑戦をもたらしはしたが、この思いがけないフローの大幅増加は、新小売業務の一層の発展を促進することになるとみられる」と述べた。




「人民網日本語版」


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