現在位置 : 天健ネット > 日本語版トップ >
05.12 09:21

需給バランス楽観視、原油価格の上昇を後押し

テキストサイズ

投資家の原油市場需給バランス回復に対する楽観感情が高まったことにより、国際原油価格は大幅に上昇した。ニューヨーク原油価格は25.1%、ロンドン・ブレント原油価格は17.1%上昇し、ニューヨーク金価格も0.76%上昇した。

投資家の間で近頃、原油生産量の減少と石油ニーズ回復に対する楽観感情が高まり、国際原油価格を押し上げた。8日の終値を見ると、ニューヨーク商品取引所の6月物軽質原油価格は1バレル24.74ドルに1.19ドル(5.05%)上昇。7月物ブレント原油先物価格は1バレル30.97ドルに1.51ドル(5.13%)上昇した。

米石油サービス会社のベーカー・ヒューズ社が8日に発表したデータによると、同週の米国で稼働中の石油掘削機は292機で前期比33機減少し、2009年9月以来の最低となった。

石油輸出国機構(OPEC)がロシアなどの非OPEC産油国と4月中旬に締結した減産協定は5月1日に実施される。協定によると、各方面は2カ月間の第1弾減産期間、1日あたり970万バレル減産する。

オーストリアのJBCエネルギーは8日、世界の原油生産量は4月初めから減少し続け、減少幅は1日平均1000万バレルになっていると明かした。同社は、原油需給は再び均衡がとれ、向こう数周内に原油供給不足になり、国際原油価格の変動が続く可能性が高 いとの見解を示した。

一方、原油市場の供給過多の懸念はぬぐいきれず、過去2週の原油価格の上昇を支える要素が不足し、今後も上昇し続けることは難しいと考えるアナリストもいる。また市場では、OPECの原油減産協定の実行が順調でないことが懸念されている。



(チャイナネット)

    関連情報