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四季折々の花が楽しめる「花の楽園」雲南省
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「一粒の砂に一つの世界を見、一輪の野の花に一つの天国を見る」、これは英国の詩人ウィリアム・ブレイクの「無垢の予兆」の冒頭の一句だ。近年、人々の素晴らしい生活を送りたいという願いは一層強くなっており、美しい草花も、多くの人々にとって日々の暮らしに欠かすことのできない一部になっている。そして、記念日やイベントのプレゼントとして生花を選ぶという人も少なくない。
中国の市場に出回っている生花のほとんどが雲南省産であるということを知っているだろうか?雲南省は、緯度が低く、標高が高い地域で、中国全土の総数の約63%を占める1万7000種類の高等植物が生息し、うち1500種類以上が花を咲かせる。昆明をメインとする雲南の切り花は、中国国内市場のシェア率70%以上を誇っている。
1月は梅の花、3月は菜の花、7月は蓮の花、10月はコスモス、12月はサクラの花と、1年中、四季折々の花を楽しむことができるというのが、雲南省ならではの特徴だ。
——初春
万物が蘇る初春になると、雲南省曲靖市羅平県の約5.3万ヘクタールの菜の花畑が、一面の黄色い絨毯になる。
羅平の菜の花畑。
また、昆明市■池(■はさんずいに真)の湖畔にある撈魚河湿地公園内は、180万本のチューリップが咲き誇り、大勢の観光客で賑わう。
——夏
初夏になると、ファンタジックな青紫色の世界が広がる。昆明市の教場中路では、キリモドキの花が満開になって、花の海を作り、延々と続く細い街道が花の香りでいっぱいのファンタジックな花のトンネルとなる。そのため、この通りは「キリモドキ大道」とも呼ばれている。
ファンタジックな青紫色の世界と同時期に、上品な緋紅色の世界も広がる。毎年5月になると、紅河哈尼(ハニ)族彝(イ)族自治州開遠市、普■(■はさんずいへんに耳、プーアル)市、玉渓市元江県などでは、街路樹のホウオウボクが互いに美しさを競って目を奪わんばかりになる。
夏本番の季節になると、「蓮の花の世界」で有名な文山壮(チワン)族苗(ミャオ)族自治州丘北県普者黒国家湿地公園の池ではハスの花が咲き乱れ、多くの人が一時暑さを忘れようとやって来る。
——秋
国慶節(建国記念日、10月1日)前後になると、昆明市石林県の乃古石林景勝地の66.6ヘクタールのコスモス畑では、やわらかい淡紅色の花が咲き乱れ、花の海となる。そして、遠くに見える、カルスト地形独特の奇石奇岩とコラボして独特の風景を作り、多くの人が観賞に訪れる。
——冬
中国各地の大地が雪で覆われている季節も、雲南省はぽかぽか陽気の日が続く。冬至前後になると、大理白(ペー)族自治州南澗県無量山では冬桜が満開の季節を迎える。
これほど美しい四季の景色を鑑賞するだけでは物足らず、雲南省では食卓にも花が並ぶ。統計によると、雲南省には700種類以上の食用花がある。
「人民網日本語版」