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12.06 08:47

中国の電子情報製品、競争力が大きく向上

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中国工業情報化部(工信部)が11月27日に発表した「中国電子情報製造業総合発展指数研究レポート(2018年第2回)」によると、中国の電子情報製造業のモデル転換効果が表れ、企業と製品の競争力指標が大きく高まり、産業発展の質が着実に向上した。


レポートによると、2017年の中国電子情報製造業の製品と企業の競争力、産業収益の指標は前年より伸び、なかでも製品高度化と大手企業数の2つの指標が大きく伸びた。電子情報製造業の製品は、ハイエンド化とスマート化が続き、スマートテレビ、スマートフォンの国内の総生産量に占める割合はそれぞれ63.4%、74.3%に達した。スマート化によって製品付加価値が持続的に増え、製品の平均価格が上がり、電子情報製品358種のうち263種の平均価格が前年同期に比べ上昇。イノベーション型デジタル製品の種類も豊富になり、スマートインテリア製品、仮想現実(VR)設備、サービスロボットなどの新製品が相次いで出てきた。


また、企業の競争力が一層高まり、主要事業売上高40億元以上の企業数が着実に増えた。華為と小米の携帯電話世界出荷台数のシェアはそれぞれ2016年の9.5%、3.6%から2017年の10.4%、6.3%に拡大し、特に華為はハイエンド携帯電話端末市場の影響力が大幅に強まった。産業収益をみると、2017年の電子情報製造業利益は前年比20.1%増で、伸び率が前年に比べ4ポイント上昇し、主要事業売上高利益率は5.5%と、前年を0.3ポイント上回った。業界一人当たりの売上高と粗利は伸び率が平均10%以上に達し、産業発展の質が大幅に向上している。

「特に、中国の電子情報製造業の研究開発・イノベーション能力の指標が大きく上がり、産業基盤とイノベーション体系が日に日に改善していることが分かる」。工信部運営監測協調局責任者は、中国の電子情報製造業が技術追随から技術イノベーションへと進化し、イノベーションの活力が高まったことで、企業が研究開発投資を一層重視するようになったと分析した。全企業の60%近くの研究開発度が3%を超え、なかでも集積回路材料、設備、無線・光通信設備・デバイス、光電ディスプレイなどニッチ分野の大手企業の研究開発度は15%を超える。


さらに電子情報製造業では、新興産業の急成長でスマートハードウエア製品のイノベーションが進み、VR設備、スマートインテリア製品の出荷量と生産高が前年同期比べ大幅に伸び、新たな成長ポイントとなった。


同時に、他産業への電子情報産業の浸透・融合が加速し、カーエレクトロニクスなどの応用電子分野が急速に成長するなか、集積回路、新型ディスプレイなどの業界が新たな発展チャンスを迎えている。GPU、CPU、FPGAなどの集積回路企業が車載ICに重点を置き、自動車産業チェーンにおけるポジションを次第に上げている。パネルメーカーは、車載ディスプレイ製品の急速な発展による恩恵を受け、完成車メーカーの強力なサプライヤーとなった。






(チャイナネット)


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