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10.30 08:59

中国、ビジネス環境を持続的に改善へ

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中国国家発展改革委員会(発改委)副主任の林念修氏は28日、ビジネス環境の最適化が対外開放の拡大とハイレベルな開放型経済の発展を大きく支えるとの見解を示した。改革の深化で「放管服(行政のスリム化と権限委譲、監督管理能力の強化と権限委譲の両立、行政サービスの最適化)」やビジネス環境最適化などを着実に進め、全国のビジネス環境を持続的に改善させる方針を明らかにしている。

同日開催された「全国ビジネス環境最適化経験交流現場会」で林念修氏は、市場化、法治化、国際化された一流のビジネス環境を構築することが、市場主体の活力増強、政府ガバナンス能力の向上、ハイレベルな対外開放を促進する重大な意義を持つと話した。制度の構築と実行の強化や法に基づく政府と市場の境界設定、ビジネス円滑化を制約する障壁の打破を進め、市場主体が投資と興業を行うために一層安定、公平、透明、予想可能な環境をつくることに努める必要があるとしている。

世界銀行が先ごろ発表した「Doing Business 2020(世界ビジネス環境評価レポート)」によると、前年に78位から46位に上昇した中国のビジネス環境ランキングは今年さらに第31位へと上がり、世界トップ40に躍り出た。中国は2年続けてビジネス環境の改善度が最も大きい10カ国にも選ばれている。

林念修氏は、ここ数年にわたり各地方の各部門が主体となって様々なイノベーションの手法と生き生きとした経験を生み出し、企業と国民の達成感と満足度が上昇していると紹介。一方でビジネス環境の最適化で得られた成果がまだ初歩的なものにすぎず、大局に立って統一的に計画する考え方を強めなければならないとの見解を示した。職責の明確化や協調と連携のメカニズムがまだ十分に確立されていないなか、市場主体の達成感と満足感はまだ高められると指摘。こうした課題を解決するには引き続き多大な努力を要するとしている。

また、連携、高効率、共同管理の体制とメカニズムを構築し、公平、開放、透明な市場ルールを確立することで、普遍的に恩恵が及ぶ平等で素早く高効率かつスマートで正確な公共サービスを提供しながら、改革の深化、法治の強化を通じて全国的な範囲でビジネス環境を大きく向上させていく必要があると強調した。




(チャイナネット)

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