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12.13 08:47

中国で世界最大のクリーン石炭発電システムが確立

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中国の華電莱州発電所4号ユニットは先ごろ、168時間にわたる最大負荷の運行試験を無事に終え、1kWh当たりの石炭消費量が253gと、中国の100万kW級ユニット石炭消費量の最低記録を更新した。

新たに操業を開始する100万kW級ユニットは「デジタル貯炭場、フィールドバス、排煙深度余熱利用」などの技術を採用し、石炭輸送、混炭、燃焼の全プロセスの自動調整を実現した。

華電莱州発電公司総経理の秦文学氏は、ユニットの作動から停止まで、各種の排出指標が国家ガス燃焼ユニット排出基準のわずか3分の1にとどまったことを明らかにした。

火力発電プロジェクトでは、石炭品質の変動がボイラーの燃焼に直接影響する大きな要因となる。同発電所ではインテリジェント化とビッグデータ分析技術を用いて、石炭品質の変動という難題を解決し、1kWh当たり約1gの石炭消費を節約した。

中国電力企業聯合会(中電聯)業界発展・環境資源部副主任の叶春氏は、インテリジェント化技術の応用によって、100万kW級ユニットの平均石炭消費量をさらに10g前後引き下げたと説明している。

専門家は、中国がすでに世界最大のクリーン石炭電力供給体系を構築していると指摘。新規ユニットの操業開始で石炭のクリーン・高効率利用、石炭発電の省エネルギー・排出削減を進めるための新たな技術的ルートが開かれるとの見方を示した。



(チャイナネット)

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