現在位置 : 天健ネット > 日本語版トップ >
新型コロナ対策奏功 3月は中国の消費が上向き販売も回復
- 小
- 中
- 大
テキストサイズ
中国国内での新型コロナウイルス感染症の防止抑制対策に段階的な効果がみられるようになってきた。これに伴い、3月の消費市場が活性化し、販売が回復、価格も落ち着いてきた。
商務部消費促進司の責任者は20日、新型コロナ感染拡大の影響により、2020年第1四半期(1~3月)の消費は大きく冷え込み、全国の社会消費財小売総額は前年同期比19.0%減少したと明らかにした上で、消費の特徴として次の点を挙げた。
――社会消費財小売総額の減少率が縮小
3月の社会消費財小売総額は前年同期比15.8%減と、減少率は1-2月に比べ4.7ポイント縮小した。
――オンライン消費が着実に増加
1-3月の実物商品のオンライン小売売上高は前年同期比5.9%増加し、伸び率は1-2月に比べ2.9ポイント上昇した。一部の大手EC(電子商取引)プラットフォームの3月のオンライン小売売上高は前年同期比で約10%増加した。
――生活必需品など硬直的需要が増加
3月は生活必需品などに対する需要が急増した。穀類・食用油・食品は19.2%の増加、飲料は6.3%の増加、中医薬・西洋医薬品は8.0%の増加となった。
――重点商品の販売が回復
3月は耐久消費財の減少率が大幅に縮小し、日用品の売上高は増加に転じた。
――物価上昇率が反落
3月の消費者物価指数(CPI)は前年同期比4.3%の上昇と、上昇率は前月に比べ0.9ポイント低下した。豚肉価格が7週連続で下落したのが主な要因。
同責任者は、新型コロナの発生以来、中国の消費市場には強いレジリエンス(回復力)と活力、新成長点がみられるようになったと指摘。感染拡大による影響は、消費に対する短期的な影響が大きいが、中期的な影響は限定的だと述べた。国と地方が打ち出した一連の政策措施が奏功し、消費者センチメントも徐々に回復し、今後は消費も着実に上向くだろうと指摘。「中国の消費は長期的に安定し、高度化が続く見通しであり、新型コロナの影響によってこの傾向が変わることはない」と述べた。
(チャイナネット)